juillet 24, 2012

■Sについて

こんがらがれるだけこんがらがって
結果もうDNAのせいにすらして
そんなことなら傍になんて居なきゃいいのに
おもしろいものの傍に居たい私はそれすら拒否できないぐらい弱い

結果全部エゴ
トリックスターに振り回されて
迷惑極まりない
かけた迷惑
ぎりぎりセーフなのは
ほんとに紙一重だからね?
あとちょっとはみだしたらほんとにアウトだかんね?

あいつのせいにしとけば楽だったんだよ
あいつに拘っておけば万事解決だったんだよ
なんて巧妙で小賢しいんだろ
エゴの防御に気づいたとたん
顔から火が出るよ
ほんとごめん

気づくと戻ってきてる
そんなに便利なのか

人としてはおもしろいと思ってもらってること
爆発しないように回避するかなり高いスキルを持ってること
甘えても意に介さない性質
ほんとにあたしのエゴにとって必要な人だ
利用しつくして人のせいにして捨てるの?あたしがあいつを。

いい加減にしろよあたしのトリックスター
幸せになっていいんだ
幸せになる邪魔をしないでくれ
先回りして不幸になるな
すべての美の起源は傷以外にありえないかもしれないが
もう一生分の傷的なものはゲットしただろ
本当に美しいのは幸せを許して享受することだ
次のレベルへ行く

avril 26, 2011

■しあわせ

しあわせについて考えるなっていう
なりふりかまわず喧嘩売ってくれた友達が言う

だからあたしはいえない
いわない
とても恐ろしくて甘美な考えを
一番奥に鍵かけてしまう


花火みたいなのが好き
あの夜が一番しあわせだった
去り際の美学が完璧だった
ぱっときらめいて跡形も無く消え散った
でもほんとに美しい一瞬だったの
他の何にも変えがたい

悲しい約束がたくさんある
かなわないから永遠で
そこにちょっぴりの希望がある
余白と秘密と勘違いがとびきりの美しさを運んでくれる
忘れたころにひらりとはがきが届いて
私は切手をはがしてそこに隠されたメッセージを受け取る
その瞬間が来て初めて
あたしは物事を飲み込める

好きにはさわれる
幸せにはさわれない
でもそんなことないのかもしれない

あたしがいつもさわるこれがあたしのしあわせだとしたら
あたしに起こるすべての信じがたいできごとがあたしの求めるものだとしたら
すべてのつじつまはあうし
あたしは誰にもまねできない精度で完璧な登場人物を選んでいる
地震も津波も火事も稲妻も台風も豪雨も嵐も虹もすべてを味方につけて
他のものすべてをなぎ倒していくような力で
いかなる犠牲もいとわない覚悟で
野生のまま欲望を満たしている

空はどこまでも青く
澄み渡る海の向こうに白い昼間の満月
見渡す限りの廃墟と不釣合いに鮮やかなドレスを着て
たったひとりで軽やかに巣に戻り
誰も見ていないことを確かめてパンドラの箱を開け
今さっき手に入れた大きな大きな涙型の宝石をしまう
あたしの心の中は最高に晴れやかなしあわせで満たされている

これが本当なのか嘘なのかはあたしにもわからない
あたしたちは自分にも嘘をついて日々見失う
鍵をかけて奥深くにしまっても
私はその鍵を開ける術をもう手に入れてしまっている

いつまでも信頼のおけない君と僕でいようよ

avril 19, 2011

■無題


才能が人格を凌駕するのが天才

努力で滞在能力を超えた時が秀才

優秀さが時代を追い越したら鬼才

わかってるのに抗わないのが性

物語が生活を侵食していくのが人生

本当の意味で正しい行動は起こすのじゃなくて起こる

ありえない力点でバランスを取れてるのがアンビバレンツ

mars 26, 2011

■今思うこと

140文字では書ききれない。
誰かにメールする内容でもない。
日記に書くしかないことをかく。
私は、忘れてしまうから。

3月11日の地震は、いろんなことを変えた。
日本の、世界の、私の。
そしてまだ全容がつかめない。

いろんな空気がフェーズごとに流れて
まるで津波みたいに。
私はそれをいちいち敏感に感じ取っている。

情報は錯綜して、
とにかく生まれて初めての事が山のように起こった。
そしてそれはすべての人にとってもそうだったんだろう
知らなかったことが、たくさんあったんだな。

情報を集めて、
大量の情報を集めて、
どれがデマでどれが信頼できる情報か精査し
やがて飽和し逃避し希望に満ち溢れたり絶望したりを繰り返して。

地震から2週間、情報は緩やかに隠微されていると感じる。

関西方面の人がいち早く肝をすえて16年前の体験を語りだす
でも待って、あの震災と、この震災は違うものだ。
情報をきちんとすくいあげなければ、私たちは決定的なミスを犯すかもしれない
もしくは決定的なミスを防げるかも知れない。
情報に鈍感になることも必要だろう。でも今はまだその時じゃない。
まだ渦中。状況は刻一刻と動いている。

それに、と私は思う。
私は今回初めて東京が故郷なんだって僅かながらわかった
私たちの生活がどれだけほかの人に支えられていたか思い知ったとかそんなことではなく。
もちろんそれもあるんだけど。
もっともっと感情的なところで。もっともっと動かしようのない覚悟みたいなもので。

もしかしたらこれから徐々にはじまる放射能汚染の退避区域拡大が東京を飲み込んでも
所属する会社が京都に移転することになっても。
私は東京を動かないと思う。雨も土も水も汚染された過去の都市と呼ばれても。
東京で生まれて育ったから。
それ以外の理由は今この瞬間にはどれも薄っぺらくて自分で信用することができない。

そして私の愛するカルチャーよ。
それらと以前のように接することはもうできない。
わたしは声を大にしていいたい。
こういうときだからこそ、アートや音楽やエンタメが力を発揮するって?
残念、まだ時期尚早だ。
音楽が力を与えてくれるって?
今はまだ気を紛らわすってことになっちゃうのかもしれない。
でもそれはカルチャーの本質ではないよ。
その先へ全員が進まなければ、本質の格上げにはならない。
つまり、再建ってことにはならない。
乾いた人に水をあげるように音楽を奏でてはダメだ
満腹の人がデザートを食べたくなるような音楽じゃなきゃ。本当は。
私はそういうものを愛している。
だから悲しい。
そして何より悲しいのはそういう私自身が、気を紛らわすために音楽を求めてる。


震災を消費するな。
私は自分の感覚だけ信じる。
カラスはまだあんなに夜啼きして、怯えてる。
そして、私の体もまだ警戒を解かない。

février 21, 2011

■2011年2月21日

さあさあ、今宵御話しするのは
世にもイカレた美しくて退廃的な決断の物語
ただし舞台は、サーカスでも、見世物小屋でもありませんよ
21世紀の東京 
東京でのある夜の出来事

その日はしとしと雨が降ってた
多分私の心の中でだけ
私は姫で 城のあらゆるものを支配してた
暖炉はあったかくて 
たくさんのご馳走と たくさんのご褒美と
私じゃなくて幻想を見つめてる一人の男と
ありとあらゆることを意に介さない 普通の人々がいる城
素晴らしいお城だ

多分そこには私ののぞんでる全部があった
あたまをなでてくれるてとか
じょうねつてきななにかとか

私はそこから脇目もふらず
逃げ出してきたんだ

ほしいと思ってた温かみを拒絶して
私は自分の居所を理解した

ここは廃墟だ
だれもいない
孤独だけど美しい旋律が流れてる

もう十分だよ
私にはその旋律だけで十分

絶望が何かって?

幸せだと思ってたものを手に入れたとき
こんなものいらないと確信すること
それも絶望の一つ

私がどれだけあなたを好きか理解しました
私はその人のことを何をどうやっても好きになれないことを理解しました
私がどれだけ好きだろうとあなたに届かないこともわかりました
私は自分のことを好きだといってくれる人を好きになれない大バカ野郎だということがわかりました
私は私が素敵だと思う人から求められないと応えられないことがわかりました

幸せって何よ
全然わからないから
厳しい道を行くことを決めた

私の幸せは城には無いから
私は廃墟で踊る

所詮無理なんだから
笑ってしまいなさい
チャンスは一度もこないかも
ただその瞬間だけを待たずに待つ狩人

誰よりも美しく
誰よりも深く
誰よりも魅力的に
それはもうこの世のものとは思えないほど妖しく
サーカスに入るしかないぐらいの奇妙さ


そう腹をくくった

21世紀の東京 
東京でのある夜の出来事

mars 30, 2010

■2010年3月30日

目覚めたら海の中で、私の足はなくなっていた。
そう、人魚になっていたのだ。

暗く輝く海を私は泳いだ。当たり前だけど、海は大きくてそして静かだった。
新参者を遠巻きに眺めるように、たくさんの先輩達が堂々と暮らしていた。
海の中にも、満月の光が輝いている。

私は怖くも淋しくもなかった。なんだろう。
当たり前な気がして、自由な気がして、
とても早く泳げることに夢中になっていた。

「魔法はね」
「魔法はね、いっぺんに一つしか使えないんだよ」

耳元で声がして、私は泳ぐのをやめた。
暗闇に立ち止まる。(正確には立ち浮かぶ、だ。)

おもちゃのピアノが鳴るみたいなかわいらしい音がして
私の周りをゆっくりと回りながら声の正体があらわれた。

さっきまで人間だった、という自覚がある私から言わせると
彼は青い色をして、小さくて、人間で言うと3歳くらいの男の子で
くりくりした目をして、とても賢こそうな表情で私を見ていた。

「聞いてた?」

「うん。聞いてた。」

「じゃあ、大丈夫だと思うけど、君は今とっても不安定な状態だから、気をつけなきゃいけないよ。
これから彼らがやってくるけど、大事なことをちゃんと一つだけ心に思い浮かべて、惑わされないようにして。」

「うん。。。。。わかった。」

「なんで今、間があいたのさ。」

「うん。」

「。。。。ほんとに、わかった?」

彼があんまり心配そうな顔をするので、私はちょっと困った。

「ここ、どこ?」

「うみ」

「、、、、しってるよ。」

「じゃあなんで聞くの?」

「わたしね、今足なくなってヒレみたいなのついてるけど、さっきまでは君みたいに足があって、暮らしてたのよ。目が覚めたら、うみのなかにいて、とってもびっくりしたけど、あんまり気持ちがいいもんだからこうして泳いでたの。ほんとは、どうしたらいいかわかんないの」

「ぼくにはそうは見えないけど。」
「ぼくには、君はちゃんとここにいるように見えるよ。それに、君はどう振舞ったらいいかわかっている人に見える。本当のことは、言葉にしなくてもちゃんと伝わるし、たいていの人が理解していて、思った通りになるよ。」

「意味深なことをいうなぁ。それに。」
「それに彼らがやってくるって、どういうこと?」

「彼らだよ。」
彼は言って、きゅっと口を結んだ。

「彼らはぼくたちの心の後ろ向きなところを、とても敏感に感じるんだよ。心配をしすぎたら、みんな疲れてしまうだろう?心がかさかさになって、いいことを思い浮かべられなくなる。誰だってそういう時や、そういう想いを持っているものだけど、この海は、そういう取り越し苦労や心配事が最後に行き着く場所なんだ。」

私は急に自分が小さくなったような気がして自分で自分を抱きしめた。私が目覚めて人魚になってそんな海にいるってことは、一体どういうことなんだろう。

そんな私の気持ちを読んでか、彼はこう続けた。

「でも安心して。この海に漂う想いは、実現しなかった想いだから。良いことのほうが強いんだよ。みんな本当は知っているはずなのに、たまに信じきれなくなった時に、悪いことが起きるんだ。本当だよ。」
「でも、、、」

「でも?」

「でも君はなんでここに来たんだろうな?そして、全然平気そうなのはなんでだろう。」

「平気じゃないよ!」

「いいや、平気さ。だって、ちゃんとここに居るじゃないか。みんな消えてなくなっちゃうんだよ。この想いに押しつぶされてさ。本当は、全然怖いものなんかじゃないのに。」

ぽろんぽろんとかわいらしい音をさせながら、全くこの子は恐ろしいことを言う、と私は思った。

「みて、あの魚たちは一生懸命みんなの想いを食べてくれてる。遠くで鳴いてるあのクジラも。彼は長いあいだ生きているから、とっても賢くて、この海の、この想いのプロフェッショナルだよ。彼らが毎日おいしく食べてくれるおかげで、悲しい想いはあふれずにこうして海でいられるんだよ。ほらね、安心したでしょう?」

どどーーーーーん。
私たちは、はっと息を飲んで話すのをやめた。

どどーーーーーーん。
どどーーーーーーん。

何か大きな悲しみの塊が、誰の手にも負えないような大きな悲しみと絶望のうねりが
この最果ての海の遠くから響いてくる。

どどーーーーーーーーーん。
どどーーーーーーーーーーん。

どん。どどーーーーん。
どん。どどーーーーーん。

逃げても隠れも無駄なことはなんとなくわかっていた。
小さな彼がそばにいてくれることだけが今の私の心のよりどころだったけど、
ええと、なんだっけ、彼が教えてくれたこと。
魔法は、いっぺんに一つしか使えないっていうことと、あとは?あとはなんだ?

凄く遠くのほうに、黒く大きな一群が、見えた。
彼らは猛烈に悲しんでいた。
失った何か。取り返しのつかない何か。どうしようもない何か。
納得できない無言の叫びとともに、こちらへ向かって近づいてくる。
最果ての海で、果てしない絶望が、早くも遅くもないスピードで
紛れもなく私たちを目指して今、音もなく近づいてくる。

なんだろう、言葉にするとしたら、これは「死」にものすごく近いんじゃないか、
と私は厳かな気持ちで待ち受けた。

受け入れる、とかそういうんじゃないんだ。
そういうスピードが追いつかない何か圧倒的なものに直面していることだけはわかった。
もう、試されるとか、そういうレベルじゃないけど、とりあえずわたしは大丈夫。
とだけ呟いて、ぎゅっとこぶしを握った。

彼らは言葉にならない声で、私に訴えかけた。

「かなしい」「つらい」「かえして」「うそつき」「ひどい」
「どうしたらいいかわからない」「たすけて」「わからない」
「さみしい」「くるしい」「なんで」「どうして」「だめだ」「もうだめだ」
「いたい」「いたい」「いたい」「いたい」「いたい」「いたい」「いたい」「いたい」

悲しみと絶望の波に飲まれそうだった。
小さな彼がささやいた。

「大事なことだけ本当に願って」

黒い塊が私に手を差し伸べた。
彼らは、泣いていた。

「悲しいの?」

「悲しい」

「何かを失ったの?」

「わからない」

「あなたがわからないならわたしだってよくわからないけど、私はあなたを助けたい、と思う。」

黒い塊がぐっと息をのんだ。

「嘘つきだ!」

「嘘じゃない!助けたいと思っているのは本当!でも助けられるかどうかはわからない。それとこれとは別のはなしよ。こんがらがっては駄目。」

駄々をこねるこどものように、黒い塊は頭を抱えて暴れた。
海が轟々と揺らいだ。

私は頭を撫でるように手を伸ばした。その時、わたしはとても大事なことを思い出して、もうよくわからないからそれを今、伝えようと思って、大きな声で言った。

「私のおばあちゃんが死んじゃった時。私のおばあちゃんが死んじゃった時、私はとても悲しかった。おばあちゃんがもう人の形ではいられなくなって、棺に入れられてもうすぐ焼く、っていうときに、みんなで棺に花を入れたの。花よ、わかる?海にも咲くけど、陸に咲いているでしょう。いろんなところにあっていろんな色でいろんな形で素敵なにおいがして、あなたたちも知ってるあの花よ。その花で一杯にして、おばあちゃんを見送ったの。私その時思った。もし花がなかったらって。もし花がなかったら、花の代わりに棺に何を入れていいか私には全く分からないって。花以外に何も見つからない。だから花ってすごいのよ、でも花だけじゃないよ、きっとみんなそういうものなんだよ。」

黒い塊は泣いた。わんわん泣いて、海は揺れて、私と小さい人も揺れた。

揺れは、だんだんとおさまって、黒い塊は、心なしか少し小さくなったように思えた。

黒い塊は、私たちなんかいなかったかのように、さらに遠くを目指してまた、歩き始めた。
悲しみや、絶望は、消えなかった。


随分と長い時間、私と小さい人は黒い塊を見おくった。

「もう行くね。」

小さい人が当たり前のようにポロンというので、私は随分とびっくりした。

「行くんだ。わたしどうするの?」

「わかんない。」

鈴が鳴るように笑って、くるくると楽しそうに回った。

「何よ、楽しそうにしちゃって。」

「だって、君は立派だったから。」

「ありがと。」

「ねえ君。君の本当に一番大切なものってなんなの?僕はなんだか、そのおかげで君はここにやってきて、そうしてこの想いたちに押しつぶされもせず、世界の悲しみと絶望にちょっとだけ触れたような気がするんだよ。」

「あのね、本当に一番大切なことはね、教えないでじっと心の中にとっておくものなのよ」

「そうか。」

ぽろん。ぽろん。
おもちゃのピアノが楽しそうに弾んで、くるくるまわりながらこの広い海に消えていった。

「またね」

「またね」


海は涙でできてるからしょっぱいのかな?

魔法はいっぺんに一つしか使えないってなんだったのかな。
いっぺんにっていうか、わたし魔法なんて使えるのかなぁ。

でもこの最果ての海は、あの子やあのクジラや魚たちがいるから大丈夫。
悲しみや絶望の黒い塊も、この海には必要な存在だ。

気がつくと浅瀬にたどり着いて、にょきっと足が生えてきた。
なんだか簡単。

私はひたひたと砂浜に上がって、今来た海を一度だけ振り返った。

「何かこういうときは、一度だけ、って感じするよね。」

誰に言うともなくつぶやいて、髪の毛を結んだ。

さあ、行こう。
私の一番大切な人に会いに。
魔法はいっぺんに一つだけ、って教えてあげなくちゃ。

janvier 16, 2010

■2010年1月16日

もうサーカスに入るしかない

 
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